遼くん初日3位と好スタート
遼くん地力でつかんだ王者への挑戦権
日本シリーズJTカップ第1日(29日・東京都東京よみうりCC=7016ヤード、パー70)は、今季ツアー最終戦で石川遼(16=東京・杉並学院高1年)が首位に3打差の3位と好スタートを切った。
ショット、パットともに安定し、一時は首位に立つ会心のゴルフで1アンダーの69。初日の自己最高順位をマークして2日目は初の最終組が決まり、3年連続賞金王の片山晋呉(34)と初めて一緒に回ることになった。逆転賞金王を狙う片山が4アンダーの66でトップに立った。
確かな力としたたかな計算で、最終組の座と王者への挑戦権を勝ち取った。2日目のペアリングを知った石川は「オッシ!」と拳を握った。自身の活躍で規定が改正され、今年から「最強プロ決定戦」に出場できるようになったアマチュア選手が、最終組に名を連ねる快挙。「きのうとかきょうの朝は、自分がこの場にいていいのかと思っていた」。そんな不安はいっぺんに吹き飛んだ。
「きょうはティーショットのおかげで、こういうスコアが出た」。1Wは確実にフェアウエーをとらえ、6番では27選手中最長となる340ヤードをマーク。15番から3連続バーディーを奪い、17番を終えた時点でトップに並んだ。東京よみうりの難所、最終18番パー3ではグリーン右に外し、バンカーの縁からの第2打もミスしてダブルボギー。6位まで後退したが、父・勝美さんはパー5の2ホールで確実にバーディーを奪い、ミスショットが出た8番で持ち直したゴルフを評価。「きょうは完ぺき。予想より3つぐらいいい。生涯最高の出来だった」と褒め、本人も「想定していた結果」とスコア提出所に向かった。
スコア順に組分けされる、翌日のペアリングを考える余裕もあった。同じスコアの場合は、早くスコアカードを提出した方がスタートが遅くなる。朝一番のスタートだった石川は後続の組より当然有利。だが、少しでも遅い組になるには同組で同スコアのJ・M・シンより早くスコアを出す必要があった。「それは意識してました。前に読んだゴルフのマンガでそういう場面があったんです」。シンと一緒に入った提出所では、間違えないようにしながらも素早くスコアを記入。1分足らずの差で、シンをかわして最終組に入った。
最終組以上に喜んだのが、ツアー8戦目で初めて片山と同組になったことだ。「うれしいけど、今から緊張しますね。片山さんは“機械”というイメージです」。これまで有力選手との同組は、主催者がペアリングを決める予選ラウンドが多かった。しかし、今回は違う。「主催者さんの厚意でなく、自分の力で同組になったので緊張しなくてもいいかな」。プロに挑んだ1年間の総決算。日本一を目指して日本のトップとあいまみえる。
[ 2007年11月30日(金) 7時3分 スポーツニッポンより]














